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2024 .03.29
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水面下では執筆してるんですよ、と言いつつあまりにも何も表面に出さないと「こいつホラ吹いてるだけじゃねぇか」という疑いを持たれそうだなぁ、という不安に駆られたため、ちょっとだけ水中をお見せいたします。

以下、タイトル未定、書きかけ読み切り小説(結構な長さになる予定)の冒頭部分。

************************


 予定外の残業命令で、退社が一時間も遅れてしまった。
 「遅刻します」のメールはもちろん送ったけど、それでも夜の道を七センチのヒールで猛ダッシュした。待たせたくないのが半分、早く会いたいのがもう半分の理由で。
 会いたいのは可愛いあの子――九歳年下の、私の恋人。

 私、市原美樹の恋人は、私より九歳も年下だ。私が二十五歳で、恋人はまだ高校一年生。犯罪と言われても反論できない年齢差だけど、その可愛さこそ犯罪だというくらい可愛いから気にしていない。
 待ち合わせ場所のファミレスに飛び込み、「お一人様ですか?」と聞いてくる店員を半分無視して店内を見回す。いた。禁煙席に座る、少し俯き気味の後頭部。紺ブレザーの肩。
「お待たせ」
 ささっと髪を整えてから顔を覗き込むと、恋人は携帯画面に向けていた顔をぱっと上げ、円い両目を三日月の形にした。
「美樹さん!」
「遅くなってごめんね、沙穂ちゃん」
「つまんなかったー」
 唇を尖らせて、チェックのミニスカートから伸びた脚をぱたぱたさせる、女子高生。
 私の彼女、川上沙穂ちゃん。


************************


えぇぇぇぇー、と思っていただけたら成功(ニヤリ)。



他にもいくつか書きかけが水中にあるので、また出すかもしれません。
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