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2024 .04.20
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一日過ぎてしまいましたが、七月十六日(土)、表題の講演に行ってまいりました。

twitterにて、ご本人のツイートから講座の存在を知り、潜り込んできました。最近、私注目度ナンバーワンの作家さんなのです。
吉川英治文学新人賞受賞作の『田村はまだか』が一番有名かと思いますが、私のおすすめは『静かにしなさい、でないと』。タイトルに惹かれて衝動買いし、アタリだったこの作品からファンになりました(今度ちゃんと感想書きます)。


本講演、大学の生涯学習講座のひとつなのですね(だから受講は無料)。聴講者は卒業生、関係者を含む年配の方が多かったです。
開始時間少し前に、着物姿のご本人が登場。「身長145センチ。日本最小作家」とのことだったのでどんなに小柄な方なのかと思っていたのですが、そんなに「小さい!」とは思いませんでした。堂々としてらっしゃるからでしょうか。

講演タイトルは『小説家という仕事』ということで、「お金の話を主にします!」と最初に宣言される朝倉かすみさん。宣言通り、文学賞の賞金や原稿料について、原稿用紙1枚につきいくら、というところまで暴露。エンタメ系の文学賞を吉川英治文学新人賞→山本周五郎賞→直木賞と並べて黒板に書き、直木賞をとんとんと突いて「やっぱりね、ここまで行かないと原稿料上がらないんですよねー」そ、そこまで言いますか(笑)。
それから、出版後に書店を回る話について。新刊を棚差しではなく平積みor面陳にしてもらうべく、作家さんが書店に挨拶に行く場合があるのだそうですが、その際、編集者から「たくさんサインしてこい」と言われることがままあるのだそうです。そうだよなあ、サイン本って「本人が来店した」アピールになるし、店頭に並んでいても目立つし、と思いつつ聞いていたのですが、
「どうしてかって言いますと、サインしちゃうと(書店が取次に)返品できないからなんですね!」
おおう(笑)。ファンには嬉しいサインも「書籍という商品」にとっては「汚れ」という扱いになるのだそうで。ブックオフの買い取り基準のようだ。



印象に残ったのは「文学賞を受賞するよりも、受賞作を出版するのが大変」というお話。小説現代新人賞受賞作の『肝、焼ける』は短編であり、それ一本では一冊の本にする分量はない。本にするには、必要な量を書きためないといけない。「受賞はしたけど本にはならないまま、消えてしまう方というのはすごく多いんです」とのこと。質はもちろんなのですが、量を書ける、完成させられるというのはすごくすごく、大事なんだな。



その他、おすすめの本の紹介などもあり、内容盛りだくさん。お話の仕方がテンポが良くて聞きやすく、あっという間に終了してしまった感覚でした。
教室にいらした朝倉かすみさんを捕まえて「twitter拝見してます!」と話しかけ、持ち込んだ本にサインもしていただいてしまいました。
実に有意義な講演だった!
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最近注目の作家さんの文庫本の平積みを見つけて迷わず購入。
家庭教師の仕事に就く、二十五歳の風吹(ふぶき)。何かに必死になるなんてみっともない、先の見えないはらはら、どきどきなんてかっこわるい。それで顔を真っ赤にしてしまうなんてもっとかっこわるい。そんな風吹が、大家から紹介された鍵屋の青年に一目惚れしてしまった。うまくいかないアピール、七十になってもまだ「女」である大家への哀れみのようなそうでないような気持ち、そして恥ずかしさになれるために思いきって始めてみたベリーダンス教室の講師、ヒロエ・Oと、もしかしてわけありかもしれない鍵屋――。

以下、感想です(ネタバレあり)。
5/29、廃墟写真家 丸田祥三さん歌人・枡野浩一さんのトークイベントが開催されました。「写真へと旅するようなトークイベント」と題されたこちらのイベント、今回が3回目でして、前回は会場までお邪魔してお話を伺ってきました。その際のゲストは漫画家・おかざき真里さんでしたが、今回のゲストは漫画家・小泉智浩さんと作家・中村うさぎさん。

丸田祥三さんは、ご自身の作品を年長の同業者に盗作された件で裁判を起こされていまして、現在も決着がついていません。本トークイベントも、そのお話から始まりました。
で、その中で丸田さんが、「元アイデアが盗用でも、自分の作品より優れたものを生み出すのであればまだいいけど、盗作されて作られた結果があれでは」というような趣旨のことを仰っていました(ちょっと曲解してるかもしれませんが、まあこんな感じの)。



これ、私は反対です。
作品の良し悪しと「盗作」というモラルの欠如した行動は、まったく別のフィールドで語られるべきものだと思うのです。でなければ世の中は「突出した才能のある者勝ち」、常識とか良識、ルールなんて存在しえなくなってしまう。
それに、盗作と作品レベルの話を一緒にすると「俺の作品の方が素晴らしいんだから、お前は俺へのアイデア提供係に収まっていればいいんだ」という主張がまかり通ってしまいませんか。また逆に「私の作ったものなんてどうせ貴方様の足元にも及ばないんだから大した影響ないでしょう、好き放題パクッたっていいじゃないですか」という言い訳を与えることにもなります。
どちらにしろだめだろ。
だいたい、作品の質の上下なんて、数値化して比べられるものじゃない、はっきり言って好みでしょう。つまり、上に挙げた非常識な主張どちらもを、誰もが誰もに対して使用できることになるわけですよ。卑下するか自信持つかの違いだもん(個人的には「これを臆面もなく言えちゃう人はプロアマ関係なく創作者失格」だとは思うのですが、創作活動に資格も免許もないし)。
「才能はあるけどモラルはない」人も世の中には存在するでしょう(ていうかまさに、裁判の被告である某写真家は、そういう類の人なんだと思います)。モラルの話とレベルの話を同一のフィールドで語って、そういう人たちに都合のいい言い訳を提供するのは、モラルのある人たちにプラスにはならないと思うのです。



今回、会場には行けなかった代わりに自宅でUst中継を観ていたのですが、水を差してしまうかもしれないのを承知で、上記のような主張のコメントをぶっ込んでしまいました。
真っ先にこういう発想になるのは、私が凡人だからなのでしょう。「突出した才能のある者勝ち」ワールドで不利益を被る立場だから、そっちの立場の意見が当然出やすい。
でも、世の中には凡人も必要だと思うのですよ。うん。
公式サイト

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ジョージ五世の次男・ヨーク公アルバート王子は、その華やかな出自でありながら、吃音というコンプレックスを抱え、内気で人前に出ることを嫌う性格だった。しかし父親のジョージ五世は息子に厳しく、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。夫を案じる妻エリザベスは、スピーチ矯正の専門家であるライオネル・ローグの元へ夫を連れて行く。アルバート王子を敬う様子もたじろぐ様子も見せず、堂々とバーティという愛称で呼び、平然と煙草を取り上げるライオネル。その態度に最初は反発を覚えるアルバート王子だが、ユニークな指導方法に徐々に心を開き始め、治療も成果を見せ始める。
しかし、吃音の原因は精神的な問題だと考えたライオネルは、アルバート王子のプライベートに踏み込む不躾とも言える質問をぶつける。さらに、次期国王となる兄・エドワード王子がいるにもかかわらずアルバート王子に王位を勧めるような発言をするライオネルに、アルバート王子は激怒する。
そんな中、次期国王となる兄・エドワードが、離婚歴のあるアメリカ人女性との恋のために王位を放棄してしまう。次男ながら意に沿わない王位に就くはめになってしまったアルバート王子=ジョージ六世は、戴冠式のスピーチを行わなければいけない。ジョージ六世は自分の非を認め、再びライオネルの元に赴く。ライオネルもまた頭を下げ、二人は和解する。
ライオネルの治療の甲斐あって、戴冠式のスピーチは成功に終わる。しかし「王のスピーチ」が求められる機会はこれだけではなかった。ヒトラー率いるナチスドイツとの戦争状態に突入することが決定。開戦間際の国民は、国王からの力強い言葉を待っていた。
全国民がラジオに耳を傾ける中、マイクのスイッチは入った。
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(あらすじ書くのって難しいな……)

「A thistle head」今日から九年目です。



本当はサイト開設日は昨日だったので、昨日のうちに何か書きたかったのですが……停電対策としてパソコンの電源を抜いていたり、暖房切っているので部屋が寒かったり、花粉症の薬のせいで眠かったり、つまりは単純に間に合いませんでした、という話です、ええ。
まあ開店休業状態だしいっかー、という気持ちもなくはなかったのですが、もともと趣味サイトですから、継続のためのエネルギーは「自己満足」なわけで、だから自己を満足させるべく、やっぱり記念日のお知らせだけはこうしてさせてもらってます。

あ、あと、掌編も書きかけてます。最近、小説書きの波がいまいち来ず、ちょくちょく更新できるはずの『ジルコニア』すら放置状態ですが、開設記念というか筆慣らしというか、何か書きたいなーと思って。ちなみに内容は『ジルコニア』の番外掌編です。



というわけで、相変わらずのらくら運営の「A thistle head」ですが、止める気は全くございませんので、書きかけのすべての小説、また薊野の頭の中にあるまだ一文字も形になっていないネタのあれこれを、どうか気長にお待ちいただけましたら幸いです。



あ、twitterはそこそこの頻度で呟いてます。小説とあんまり関係ない日常のつぶやきも多いですが、物書き的にはやってみてよかったかなあと思ってます。『さよならメッセンジャー』なんて、twitter上で他の物書きさんとネタ練りできたし。
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