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2018 .08.17
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ちょっと前に映画化もしましたね、「必ず二回読みたくなる」「最後の2行での大どんでん返しに驚愕させられる」と大評判のミステリー。芸能人が大絶賛してるのとかも見たことがあります。
読んでみました。以下、ネタバレ&こきおろしありです。



超つまんない。
そもそも、その問題の「最後の2行」にたどり着くまでの途中が、内容は陳腐だし文章は下手っていうか何ていうか……「偏差値高くない学校に通ってる高校生の日記?」みたいな、まあつまりは「読んでてつらい」って感じ。
だから、「オチがポイントだって言えば途中の不出来が許されるってどうなのよ」と思いながら、それでも、最後に大どんでん返し!ってことは、途中に細かいヒントが隠されている可能性があるじゃないですか。だから読み飛ばさずに、つまんない会話もちゃんと噛み砕き、内容を追いました。
これ、鈴木君という男性の視点で進む物語なのね。で、全体が「side-A」「side-B」に分割されてるんだけど、「side-B」に入っても視点が鈴木君のままだったから、Aの鈴木君とBの鈴木君が同姓の別人なことは、その時点で予想がついたんです。で、ここからどう「驚愕のラスト」に持っていくんだと思ったら……

……それだったの。「驚愕のラスト」の正体。
つまり、ラスト2行で「side-B」の鈴木君のファーストネームが明らかになって、それが「side-A」の鈴木君と違う名前なので、「ここで初めて、鈴木君が二人いたってことが明らかになったよ、うわあびっくり!」っていう、これが世間で話題の「驚愕のラスト」だったの。

つーまーんーなーーーーーー。
これ、たまたま私がオチを先読みしちゃったからつまんないって言ってるんじゃないですよ。もし私が「最後の2行」にたどり着いてはじめて「二人の鈴木君」の存在に思い至ったとしても、それによって分かる事って「おとなしそうに見えたヒロインが実は二股かけてたんだ、ふーん」っていうだけだもん。全然驚愕しないよ。

そして、追い打ちをかけるように、文庫の巻末についてる解説がこれまたつまんない。作品の舞台が八十年代後半の静岡、と限定されてるから、作中にはその当時に流行していたものとか話題になっていた社会風俗的なものがちらほら登場するのでその解説なんだけど、その中で「鈴木君が二人いる」ことのヒントとなっている箇所を太字にしてるんだけど、何ていうんでしょう、その、ドヤ顔感? たいしたことない話を「ほらこんなところにヒントが隠されてたんですよ、気づかなかったでしょう?」って感じの、うん、つまんない!



大学時代、バイト先の先輩に貸されたYoshiの携帯小説を読んで以来のつまんなさ、「時間返せ」感でした。
驚愕のラストって言うからつまんない文章を我慢して読んだのに、我慢するに値しなかった。この作者のものはもう読まないだけじゃなくて、これを面白いって言ってる人のおすすめはもう読まない。
唯一、この手のトリックって映像化するときどう処理してるのかは気になるから、映画版がテレビで放映されたら、ざっと目を通すかもしれない(DVD借りたりは決してしない)。
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