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2024 .04.26
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Twitterで存じ上げました写真家・丸田祥三さんが11/17に刊行されました写真集『廃道 棄てられし道』の発売を記念してのトークライブに行ってまいりました。
壇上に上がられるのは丸田さんと小学館IKKI編集長の江上英樹さん丸田さん写真集の企画・編集をなさった磯部祥行さんのお三方。大学時代の友人である写真が趣味の女を一人伴って観覧しました。

正確にレビューするなら、会場でお話聞きながらメモでもとるべきなんでしょうけど、メモに気がいってしまってお話聞くのがおろそかになりそうなので、メモは一切取らず。
ということで以下、記憶に基づき、かつ印象深かった点だけ羅列していきます。事実と違う点がありましたら、それは私の記憶違いもしくは解釈ミスによるものです。ごめんなさい。
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一日過ぎてしまいましたが、七月十六日(土)、表題の講演に行ってまいりました。

twitterにて、ご本人のツイートから講座の存在を知り、潜り込んできました。最近、私注目度ナンバーワンの作家さんなのです。
吉川英治文学新人賞受賞作の『田村はまだか』が一番有名かと思いますが、私のおすすめは『静かにしなさい、でないと』。タイトルに惹かれて衝動買いし、アタリだったこの作品からファンになりました(今度ちゃんと感想書きます)。


本講演、大学の生涯学習講座のひとつなのですね(だから受講は無料)。聴講者は卒業生、関係者を含む年配の方が多かったです。
開始時間少し前に、着物姿のご本人が登場。「身長145センチ。日本最小作家」とのことだったのでどんなに小柄な方なのかと思っていたのですが、そんなに「小さい!」とは思いませんでした。堂々としてらっしゃるからでしょうか。

講演タイトルは『小説家という仕事』ということで、「お金の話を主にします!」と最初に宣言される朝倉かすみさん。宣言通り、文学賞の賞金や原稿料について、原稿用紙1枚につきいくら、というところまで暴露。エンタメ系の文学賞を吉川英治文学新人賞→山本周五郎賞→直木賞と並べて黒板に書き、直木賞をとんとんと突いて「やっぱりね、ここまで行かないと原稿料上がらないんですよねー」そ、そこまで言いますか(笑)。
それから、出版後に書店を回る話について。新刊を棚差しではなく平積みor面陳にしてもらうべく、作家さんが書店に挨拶に行く場合があるのだそうですが、その際、編集者から「たくさんサインしてこい」と言われることがままあるのだそうです。そうだよなあ、サイン本って「本人が来店した」アピールになるし、店頭に並んでいても目立つし、と思いつつ聞いていたのですが、
「どうしてかって言いますと、サインしちゃうと(書店が取次に)返品できないからなんですね!」
おおう(笑)。ファンには嬉しいサインも「書籍という商品」にとっては「汚れ」という扱いになるのだそうで。ブックオフの買い取り基準のようだ。



印象に残ったのは「文学賞を受賞するよりも、受賞作を出版するのが大変」というお話。小説現代新人賞受賞作の『肝、焼ける』は短編であり、それ一本では一冊の本にする分量はない。本にするには、必要な量を書きためないといけない。「受賞はしたけど本にはならないまま、消えてしまう方というのはすごく多いんです」とのこと。質はもちろんなのですが、量を書ける、完成させられるというのはすごくすごく、大事なんだな。



その他、おすすめの本の紹介などもあり、内容盛りだくさん。お話の仕方がテンポが良くて聞きやすく、あっという間に終了してしまった感覚でした。
教室にいらした朝倉かすみさんを捕まえて「twitter拝見してます!」と話しかけ、持ち込んだ本にサインもしていただいてしまいました。
実に有意義な講演だった!
5/29、廃墟写真家 丸田祥三さん歌人・枡野浩一さんのトークイベントが開催されました。「写真へと旅するようなトークイベント」と題されたこちらのイベント、今回が3回目でして、前回は会場までお邪魔してお話を伺ってきました。その際のゲストは漫画家・おかざき真里さんでしたが、今回のゲストは漫画家・小泉智浩さんと作家・中村うさぎさん。

丸田祥三さんは、ご自身の作品を年長の同業者に盗作された件で裁判を起こされていまして、現在も決着がついていません。本トークイベントも、そのお話から始まりました。
で、その中で丸田さんが、「元アイデアが盗用でも、自分の作品より優れたものを生み出すのであればまだいいけど、盗作されて作られた結果があれでは」というような趣旨のことを仰っていました(ちょっと曲解してるかもしれませんが、まあこんな感じの)。



これ、私は反対です。
作品の良し悪しと「盗作」というモラルの欠如した行動は、まったく別のフィールドで語られるべきものだと思うのです。でなければ世の中は「突出した才能のある者勝ち」、常識とか良識、ルールなんて存在しえなくなってしまう。
それに、盗作と作品レベルの話を一緒にすると「俺の作品の方が素晴らしいんだから、お前は俺へのアイデア提供係に収まっていればいいんだ」という主張がまかり通ってしまいませんか。また逆に「私の作ったものなんてどうせ貴方様の足元にも及ばないんだから大した影響ないでしょう、好き放題パクッたっていいじゃないですか」という言い訳を与えることにもなります。
どちらにしろだめだろ。
だいたい、作品の質の上下なんて、数値化して比べられるものじゃない、はっきり言って好みでしょう。つまり、上に挙げた非常識な主張どちらもを、誰もが誰もに対して使用できることになるわけですよ。卑下するか自信持つかの違いだもん(個人的には「これを臆面もなく言えちゃう人はプロアマ関係なく創作者失格」だとは思うのですが、創作活動に資格も免許もないし)。
「才能はあるけどモラルはない」人も世の中には存在するでしょう(ていうかまさに、裁判の被告である某写真家は、そういう類の人なんだと思います)。モラルの話とレベルの話を同一のフィールドで語って、そういう人たちに都合のいい言い訳を提供するのは、モラルのある人たちにプラスにはならないと思うのです。



今回、会場には行けなかった代わりに自宅でUst中継を観ていたのですが、水を差してしまうかもしれないのを承知で、上記のような主張のコメントをぶっ込んでしまいました。
真っ先にこういう発想になるのは、私が凡人だからなのでしょう。「突出した才能のある者勝ち」ワールドで不利益を被る立場だから、そっちの立場の意見が当然出やすい。
でも、世の中には凡人も必要だと思うのですよ。うん。
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