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2024 .03.29
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佐村河内 守氏の、ゴーストライター発覚から派生して、全聾を騙っていた話(検査し直して、難聴だったそうですね)。
氏の罪は何だったのかとか、謝罪するとしたら誰に対してされるべきなのか、とか、突き詰めて考えたらきりのないテーマはいくつもあるんですが、法的な解釈とか発生しそうで手に負えないし、それらはひとまず置いといて。



最も不利な分野で身を立てようとするの、やめません?



って私、前から思ってるんですよね。
何らかの障害をお持ちの方が、一般企業に所属し、周囲の人と会話、メール、電話等でコミュニケーションを取りつつ業務を遂行するのは困難だと思いますので、それ以外で生活を営むべく、別の道を探すのは当然です。もし本人に芸術方面の才能があるなら、それを伸ばすのも素晴らしいことでしょう。
でも、それを「最も不向きな分野」でやらなくてもいいんじゃないかな。

耳の不自由な音楽家とか、目の不自由な画家とか、足の不自由なサッカー選手とか。
いや、サッカー選手はまだいいか、成果を出せるか出せないかの判断が可能だから(可能、だよね? 得点率とか、そういうので)。
スポーツには心底疎いので、例を変えます。
耳の不自由な音楽家とか、目の不自由な画家とか、喉の不自由な落語家とか。
わざわざそこに挑戦しなくても、いいんじゃないでしょうか。



音楽とか、絵画とか、落語とか。
評価基準、明確じゃないじゃないですか。「何かよくわからないけどいい」っていう、きわめて曖昧で、だからこそ無限に挑戦できるわけじゃないですか。
そこに「障害があるのに、不利な条件なのにすごい」という別の加点項目を持ってくるのは、フェアじゃないように思うのです。
大体、ハンデあるだけあって、出来が劣ることもままあるだろうし。

たとえば、盲目の画家と健常の画家、二人が同時に出品したコンクールで、出品者が誰なのかを知っている審査員が盲目の画家の作品を最優秀賞に選出したとき、その評価の内訳を、審査員本人であっても明確にできないんじゃないかな。
それは、健常の画家にとっても不満だろうし、盲目の画家にとっても、自分の作品がいいのか悪いのかは結局分からないという点で、不満だと思う(盲目の画家が売名を目的としているのでなければ)。



別の分野いけばいいじゃん。辻井伸行氏、川畠成道氏とか、視力に障害を持ちながら、音楽の世界で素晴らしい作品を生み出していらっしゃいますよね(楽譜が見えない、とかあるのでやっぱりハンデはありますけど、でも主要素じゃないもんね)。
苦手な分野に敢えて挑戦することの価値、という考え方もあるとは思いますけど、でも仕事って成果出してこそでしょう。一人の人間が持っている要素、能力は限られてるんだから、それを最大限に活かせる分野で活動した方がいいと思うんだよなあ。



「芸術作品の『成果』とは何か」という話も、本当はもっとあれこれ考えたいところを、ここではちょっと乱暴に決めちゃってますけど。
まあ、適材適所でいきましょうよ、と思うのです。





つーか、ハンデがあることを評価する割には、アイドルがちょっとぽっちゃりしてると「アイドルなのにデブ」とか言うじゃないですか。いいじゃん応援してやれよ。「耳が聞こえないけど音楽家」「デブでブスだけどアイドル」身体的特徴からして不向きであると思われる分野に挑戦しているという点では一緒じゃない? それと、私も身長156センチしかないし美人でも何でもないけどモデルになってパリコレ挑戦するから応援してくれよ。
……とか言いたくなるんですよねー。
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